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結論
「積み上げログ」は開発の記録がテーマのブログですが、今回は少し毛色の違う話です。今年で4回目となる行政書士試験に挑みます。本試験は11月8日。前回の受験は二年前で、択一換算にするとあと3問というところで合格点の180点に届きませんでした。範囲を一通りカバーできていた実感があっただけに、悔しさの残る結果でした。
今年は仕事が忙しく、これまでのようにまとまった勉強時間を確保できません。そこで、参考書1冊とLECの模試パック(模試7回)だけに絞り込む「省エネ」戦略で臨むことにしました。量を減らす代わりに、教材の質と、忙しくても毎日続けられる仕組みにこだわっています。
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背景と課題
行政書士は、官公署に提出する許認可申請や、契約書・遺言書などの書類作成を代理・代行できる国家資格です。法学部出身でなくても挑戦できますが、試験範囲は民法・行政法を中心とした法令科目から、政治・経済・情報通信などの一般知識科目まで幅広く、合格には300点満点中180点以上という絶対基準を超える必要があります。記述式問題の配点が重いことも、この試験特有の難しさです。
この試験を受けるのは今年で4回目です。これまで3回受けて、まだ合格には届いていません。1回目は20代のとき、まだ記述式が論述(作文)形式だった頃で、正直まったく歯が立ちませんでした。2回目は令和5年度で、一般知識の足切りは超えたものの総得点は152点。3回目、つまり二年前の受験では、択一換算で1問4点として計算すると、あと3問で合格点の180点に届く位置まで来ていました。点数にすれば12点差です。この差が埋まらなかった悔しさは、今でもはっきり覚えています。
範囲は一通りカバーできていた実感があった分、最後の詰めの甘さ――事例問題での考え方の抜け漏れや、記述式での言い回しの粗さ――が数点を分けたと感じています。知識量では足りていたはずなのに、点数に結びつかなかったということです。
今年は仕事の状況が変わり、これまでと同じように勉強時間をまとめて確保するのが難しくなりました。同じやり方をもう一度そのまま繰り返す余裕はありません。だからこそ、教材を絞り込み、限られた時間の中で最大の効果を出す方法を考える必要がありました。
勉強時間が限られる以上、前回までのように「手を広げて網羅する」戦略は取れません。今年は最初から、狭く絞り込んだ範囲を確実に得点源にする方向に発想を切り替えました。
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今年の作戦:参考書は1冊、ただし選び方にこだわった
今年、参考書は伊藤塾の平林勉先生が書かれた『うかる!行政書士 民法・行政法 開放スキルマスター』〔第2版〕の1冊に絞りました。これまでは何冊かの教材に手を広げがちでしたが、今年はこの1冊を繰り返し読み込む方針に切り替えました。
この本を選んだ理由は、単なる条文や判例の解説にとどまらず、問題を解くときの「アプローチの仕方」――どういう順番で条文や論点を確認し、選択肢をどう絞り込んでいくかという考え方の手順まで、詳しく書かれている点です。
行政書士試験の民法・行政法は、条文をそのまま覚えているかどうかよりも、初めて見る事例に対して、どの条文・どの判例のロジックを当てはめるかを見極める力が問われる出題が多くあります。これまでの自分は、知識自体は詰め込んでいても、いざ初見の事例問題になると、どこから手をつければいいか迷い、点数が安定しないという課題を抱えていました。
この本を使い始めてからは、暗記に頼りきらなくても、問題文の読み方や論点の拾い方そのものが少しずつ身についてきた感覚があり、模試の点数も安定してきています。使い始めてまだ日は浅いですが、前回までとは明らかに違う手応えを感じています。
この本にたどり着いたのは、前回の敗因を振り返る中で「知識はあるのに事例問題で崩れる」という課題に、正面から向き合っている教材を探していたからです。書店で何冊か中身を見比べ、実際に問題を解く手順にまで踏み込んで解説している点に惹かれて選びました。
教材を1冊に絞ったことで、復習のたびに同じ構成・同じ順番で知識を確認できるようになったのも収穫でした。複数の教材を並行していたころは、本によって説明の切り口が違うために、かえって記憶が整理しにくいと感じることもありました。
参考書と並行して、LECの模試パックで模試を7回受験します。本試験と同じ形式・同じ時間配分で繰り返し解くことで、知識の抜けや時間配分の課題を、本番より前の段階で洗い出しておくのが狙いです。1冊の参考書でインプットした考え方を、模試というアウトプットの場で何度も試すことで、知識を「使える形」に変えていくイメージです。
実は、行政書士試験を一問一答形式で学べる学習アプリ「gyosei-quiz-one」も自分で作りました。すきま時間にスマホで一問ずつ解ける形にしていて、模試の復習や苦手分野の反復に活用しています。
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模試を「ゲーム感覚」で楽しむ
忙しい中で勉強を続ける上で、地味に効いているのが「模試の結果表示」です。LECの模試パックでは、自分の得点だけでなく、受験者数、順位、偏差値まで出ます。これが思いのほか楽しくて、毎回の模試がちょっとしたゲームのような感覚になっています。
順位が上がれば単純に嬉しいし、下がれば「次はここを直そう」と素直に思える。義務感だけで机に向かうより、こういう数字のフィードバックがある方が、忙しい時期でも続けやすいと感じています。偏差値という一つの物差しで自分の立ち位置が見えるのも、モチベーションを保つ助けになっています。
勉強時間も「1日1時間」と決めています。それ以上でもそれ以下でもなく、毎日必ず1時間だけ。多く感じるかもしれませんが、資格試験の勉強というより「頭の体操ゲーム」だと割り切ることで、義務感より楽しさが勝る時間にできています。
1時間という制約があるからこそ、その日どこをやるかを毎回選ぶ必要があり、だらだら続けるより集中できているようにも感じます。忙しい今年だからこそ、こうした工夫で継続のハードルを下げることを意識しています。開発の仕事でも「制約があるほうがかえって集中できる」ことはよくありますが、資格試験の勉強でも同じことが言えるようです。
「絶対に受かるための1時間」ではなく「今日も1時間、頭の体操をする」くらいの気持ちで机に向かう方が、忙しい日々の中では結果的に続けやすいと感じています。プレッシャーで押しつぶされるより、楽しさで引っ張ってもらう方が、今の自分には合っているようです。
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振り返り
二年前に「あと3問」だったという事実は、今年に向けての支えでもあり、プレッシャーでもあります。同じ悔しさをもう一度繰り返さないために、量より的を絞った学習と、無理なく続けられる仕組みに切り替えました。
参考書1冊、模試7回、1日1時間。今年決めたのはこの3つだけです。欲張らずに、11月8日の本試験まで、この決めた範囲を最後までやり切ることが今年の目標です。
開発の仕事でも、機能を増やしすぎず、決めた範囲をやり切ることの大切さを痛感する場面が多くあります。今回の「省エネ」戦略は、勉強法であると同時に、限られた時間の中で成果を出すための一つの実験でもあります。結果がどうであれ、この戦略がうまくいったのかどうかは、試験が終わったらまた別の記事で報告します。

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