01 / 本文
結論:あと4問だった。それが一番きつい
一昨年、3回目の行政書士試験を受けた。自己採点の結果、あと4問正解していれば合格だった。
落ち方には種類がある。まったく歯が立たない落ち方(1回目)、大きく足りない落ち方(2回目)、そして手が届いていたのに掴めなかった落ち方。3回目はこれだった。
正直に書くと、いまも引きずっている。1年以上経ったが、あの日の帰り道のことを覚えている。
02 / 本文
試験直後は、受かったと思っていた
解いている最中の感触は悪くなかった。行政法は手応えがあり、民法も前回より読めた。一般知識も落とした感じがしなかった。
会場を出たとき、これはいけたかもしれないと思った。2回目の152点とは明らかに違う感覚だった。
その日の夜、解答速報で自己採点をした。合計を出して、電卓の数字を何度も見直した。足りていなかった。
計算し直しても変わらない。マークミスがあったかもしれないと考えたが、そういう問題ではなかった。単純に、4問足りなかった。
03 / 本文
その4問は、どこだったのか
自己採点を見返すと、落とした問題には傾向があった。
迷って変えた問題。 最初に選んだ選択肢が正解で、見直しで変えて外した。これが複数あった。手応えがあったのは、迷いながらも埋められたからで、精度が上がったわけではなかった。
似た制度の区別。 行政不服審査法と行政事件訴訟法で、期間や要件が混ざった。2回目の反省で「横に並べて整理する」と決めていたのに、やり切れていなかった。
記述式の詰め切れなかった部分。 書いたが、要件を1つ落とした。部分点は入ったが満点ではなかった。ここで数点足りなかった。
つまり、知らなかった問題で落ちたのではない。知っていたのに取り切れなかった問題で落ちた。 これが悔しさの正体だ。
04 / 本文
「あと少し」で落ちることの意味
あと4問というのは、勉強量の問題ではない。精度の問題だ。
60点足りないなら、やることは明確だ。もっと積む。しかし4問足りないとき、何を積めばいいのかは分からない。すでに一通りやってある。
必要なのは、覚えた知識を試験時間内に正確に取り出す訓練だった。それは参考書を読み直すことでは身につかない。問題を解いて、間違えた理由を1問ずつ潰すしかない。
この3回目で、勉強の中身を変える必要があると分かった。インプットは足りている。足りないのはアウトプットの精度だった。
05 / 本文
悔しさの扱い方
落ちた直後は、しばらく参考書を開けなかった。あと4問という数字が頭から離れなかった。
ただ、時間が経って考えが変わった。あと4問まで来ているという事実は、悪い材料ではない。 1回目は足切りで採点にも届かなかった。2回目は60点足りなかった。3回目は4問だった。
近づいてはいる。問題は、この差が「もう少し頑張れば埋まる」ものではなく、やり方を変えないと埋まらない種類の差だということだ。
同じやり方で4回目を受ければ、また4問足りない可能性が高い。そう考えて、今年は勉強の組み立て方から変えることにした。
06 / 本文
同じ思いをしている人へ
あと数問で落ちた人に、「惜しかったね」という言葉は届かない。私も届かなかった。
ただ、ひとつだけ言えることがある。自己採点を捨てないでほしい。 どの問題を、なぜ落としたのか。迷って変えたのか、知らなかったのか、時間が足りなかったのか。これを書き残しておくと、次の年の作戦がまるで変わる。
私は一昨年の自己採点を残してある。今年の勉強方針は、あの記録から組み立てた。
次の記事では、その4回目の受験について書く。今年は参考書1冊に絞り、問題演習と模試中心に切り替えた。
07 / 本文
受験記シリーズ
4回分の受験記をまとめてあります。
/articles/manual/gyosei-shoshi-1st-attempt-ronjutsu/ — 1回目:200字論述の時代に足切りで落ちた
/articles/manual/gyosei-shoshi-2nd-attempt-ashikiri-passed/ — 2回目:足切りは通過したが152点で落ちた
/articles/manual/gyosei-shoshi-3rd-attempt-4-questions-short/ — 3回目:あと4問で落ちた(この記事)
/articles/manual/gyosei-shoshi-4th-attempt-decision/ — 4回目:参考書1冊に絞って今年で決める
今年の勉強のやり方は /articles/manual/gyosei-shoshi-tsukue-ni-mukawanai/ に、模試の選び方は /articles/manual/gyosei-shoshi-moshi-osusume-2026/ に書いています。
直前期(残り2か月)の組み立ては /articles/manual/gyosei-shoshi-2months-left-strategy/ に書いています。
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