01 / 本文
結論:合格返金を狙って講座に入るのは、これが2回目
行政書士試験の直前対策として、スタディングの直前対策セットを申し込みました。税込29,700円です。
動機ははっきりしていました。合格したらお金が戻ってくる制度がある、と思っていたからです。いわゆる合格返金というものを狙って入りました。
そして、この動機で講座を買うのは初めてではありません。2024年にも同じことをしています。そのときは本当に返金制度のある講座でしたが、落ちたので1円も戻りませんでした。
今年は、申し込んだあとで制度のページを読み直して、もっと手前の勘違いに気づきました。スタディングにあるのは返金ではありません。合格お祝い金という制度で、内容は1万円分のデジタルギフトです。公式のよくある質問にも、全額返金制度ではなく合格お祝い制度である、とはっきり書いてあります。
受講料が戻るのと、合格したら1万円分のギフトが別に届くのとでは、話がまったく違います。29,700円が0円になるのではなく、うまくいけば実質19,700円になる。それが正確なところでした。
勘違いしたまま買ったことになります。では買ったこと自体が失敗だったかというと、そうではありませんでした。中身を確認したら、昨日書いたばかりの自分の弱点に、かなり正確に対応していたからです。
この記事は、その確認の記録です。動機のほうが間違っていて、選んだものは間違っていなかった、という話になります。
02 / 本文
1回目は2024年、東京法経学院。12点足りずに返ってこなかった
2024年に入ったのは、東京法経学院の合格講座でした。合格すれば受講料が返ってくる制度があると知って申し込んでいます。動機は今回とまったく同じです。
結果は不合格でした。だから、受講料は返ってきていません。
昨日の記事で並べた成績表のうち、東京法経学院の模試の1枚は、このときのものです。2024年の第二回模試で総合160点、偏差値49、受験者56人中29位、総合評価はC。そして11月の本試験が168点でした。合格点の180点まで12点です。
12点足りなかったので、1円も戻りませんでした。返金制度というのはそういうものです。あと3問という距離は、点数の話としてはかなり近いのですが、返金の可否という一点では合否とまったく同じで、ゼロか全部かしかありません。惜しかったからといって、半分返ってくることはない。
このときの経験があったので、今年も同じ発想で講座を探しました。合格すれば戻ってくるなら、実質の負担は下がる。そう考えて選んだつもりでした。そして今度は、制度そのものを読み違えていたわけです。
同じ動機で2回、講座を買っている。この事実は先に書いておきます。
03 / 本文
なぜ今になって講座を買ったのか
昨日、片づけで出てきた過去の成績表4枚を並べた記事を書きました。そこで出た結論は、自分には直前期に伸びる科目と、直前期には伸びない科目がある、というものでした。
法令の択一と基礎知識は、模試から本試験までの2か月で大きく伸びていました。ところが多肢選択と記述式は、伸びるどころか模試より本番のほうが下がっていました。追い込みでは埋まらない領域だったということです。
だから今年は、直前期に伸びない側から先に手をつけると決めました。9月に始めるべきなのは記述式と多肢選択のほうだ、と。
問題は、その2つを詰めるための問題量が手元になかったことです。持っているのは参考書2冊と、LECの模試パックだけ。記述式は、模試の回数ぶんしか出てきません。
記述式と多肢選択は、読んで理解すれば埋まる種類の弱点ではありません。書いて、削られて、また書く。数をこなさないと動かない場所です。そこで、答練が入っている商品を探しました。
04 / 本文
買ったもの:直前対策セット29,700円の中身
申し込んだのは、スタディングの行政書士 直前対策セット[2026年度合格目標]です。税込29,700円。中身は3つに分かれています。
ひとつめが横断総まとめ講座。計50回、合計約12時間です。配分は民法18回、行政法21回、商法4回、憲法4回、基礎知識3回。行政法と民法だけで39回と、全体の8割近くを占めています。
ふたつめが合格答練。計10回、合計200問。基礎法学・憲法から基礎知識までを範囲として、択一式・選択式・記述式が含まれます。
みっつめが合格模試。計1回、計60問です。内訳は択一式54問、選択式3問(本試験でいう多肢選択式)、記述式3問。解説講義が約60分付きます。
そして、あとから知っていちばん大きいと思ったのがAI添削です。合格答練と合格模試の記述式に対応していて、書いた解答をその場で採点してフィードバックしてくれます。このセットには、AI添削チケットが130枚付いています。
記述式を130回書いて、そのつど返してもらえるということです。私が欲しかったのは解説ではなく書く回数でしたから、ここは想定していた以上でした。人に添削してもらう講座なら、この枚数はこの価格に収まりません。
受講期限は2026年11月30日。本試験が11月8日ですから、試験日を越えて3週間ほど残る形です。
私が見ていたのは、答練200問と、模試に含まれる選択式3問・記述式3問でした。昨日決めた優先順位に、そのまま対応しています。
05 / 本文
「合格返金」の正体は、1万円分のデジタルギフトだった
申し込んでから、制度のページを読みました。順番が逆なのは自分でも分かっています。
スタディングの行政書士講座にあるのは合格お祝い金制度で、金額は1万円分。デジタルギフトでの進呈です。直前対策セットも対象コースだと商品ページに明記されていました。ここは確認できて安心した点です。
ただし、返金という言葉は制度のページに一度も出てきません。私が勝手にそう呼んでいただけでした。公式のよくある質問には、受講料の返金制度ではなくデジタルギフトを進呈する形式である、という趣旨がはっきり書かれています。
合格したら受講料が全額戻る、という制度で知られているのは別の会社です。私はそれと混ぜて記憶していたのだと思います。
受講料が戻るのと、1万円分のギフトが届くのとでは、金額の桁が違います。29,700円のセットなら、前者は29,700円、後者は1万円。実質タダになると思って申し込むのと、実質2万円だと分かって申し込むのとでは、判断も変わります。
ここを取り違えたまま申し込む人は、たぶん私だけではありません。この記事でいちばん先に書いておきたかったのは、この部分です。
06 / 本文
受け取り条件を読むと、この1万円は当てにできない
進呈条件も読みました。書かれていたのは次の5つです。
対象コースを購入していること。行政書士試験に合格すること。アンケートと合格体験談を記入すること。期限内に連絡すること。法人申込または法人クーポンでの購入ではないこと。
期限は、2026年度版なら2027年2月28日までです。合格発表から手続きまでの猶予は十分にあります。
いちばん効くのは2つめです。合格しなければ1円も戻りません。当たり前のことですが、この当たり前が効きます。
つまりこの特典は、合格する見込みが高い人ほど価値が大きく、落ちる可能性が高い人ほど価値が小さい、という構造になっています。過去3回落ちている私にとって、この1万円は計算に入れてよい金額ではありません。合格したときのおまけとして扱うのが正しい距離感でしょう。
3つめの合格体験談については、私には負担になりません。合格しても落ちても、どのみちこのブログに記録を書くからです。むしろ書く先が増えるだけです。
07 / 本文
実質いくらか、問題数で割ってみる
金額を整理します。合格した場合の実質負担は19,700円。落ちた場合は29,700円です。
問題数で割ってみます。答練200問と模試60問で、合わせて260問。29,700円なら1問あたり約114円、合格して1万円が戻る前提なら約76円になります。
ただし、この割り算はかなり乱暴です。横断総まとめ講座の約12時間ぶんを0円として数えていることになりますし、答練の解説も、模試の解説講義も、AI添削チケット130枚も、すべて0円として無視しています。
それでも、この単価を出してみたのには理由があります。私が今いちばん欲しいのは解説ではなく、書く回数だからです。記述式は、解説を読んだ量ではなく、自分で書いて直した回数でしか動きませんでした。そこにいくら払っているのかを、先に自分に示しておきたかった。
1問76円から114円という数字を高いと見るか安いと見るかは、人によって違うと思います。私は、記述式が含まれた問題を200問という単位でまとめて確保できるなら、この価格は許容範囲だと判断しました。
08 / 本文
「参考書は増やさない」と書いた自分との折り合い
引っかかっていることがあります。私はこのブログに、参考書は伊藤塾の解法マスター2冊だけにする、それ以外は買わないし開かない、と書きました。3週間前のことです。
過去の負けパターンのひとつが、分からない論点が出るたびに参考書を買い足して、買った時点で安心してしまい、結局どれも通読しないまま試験日を迎えることでした。だから買わないと決めたはずでした。
その宣言から3週間で、29,700円の講座を申し込んでいます。言っていることとやっていることが違う、と読まれても仕方がありません。
自分なりに線は引いたつもりです。買わないと決めたのは、インプットを増やすための教材でした。今回買ったのは問題です。答練200問と模試60問、そして既に知っているはずの知識を科目横断で並べ替える総まとめ講座。新しいことを覚えるための本ではありません。
とはいえ、この線引きが後付けの理屈でしかない可能性もあります。それが分かるのは11月です。もし今年も記述式が伸びていなければ、私はまた教材を買って安心しただけだった、ということになります。そのときは、この記事ごと反省の材料にします。
09 / 本文
使う順番も決めた:択一は後回しにする
使い方は先に決めました。答練10回のうち、記述式と選択式の部分から先にやります。択一の部分は後回しです。
普通は順番に解くところですが、昨日の結論に従うならこうなります。択一は直前期の追い込みで伸びる科目でした。9月に時間を使うべき場所ではありません。逆に記述式と選択式は、直前期に手をつけても間に合わなかった科目です。だから9月から始めます。
横断総まとめ講座は約12時間で、50回に分かれています。1回あたり15分弱の計算です。移動時間と食事中にだけ勉強するという今年のルールに、この長さはそのまま乗ります。机に向かわなくても消化できる形になっているのは、スマホで完結する講座を選んだ理由でもあります。
合格模試は1回しかないので、9月には使いません。10月に、本番と同じ3時間を確保して受けます。LECの模試パックと日程が重ならないように置くつもりです。1回しかない模試を、細切れの時間で消費するのはもったいない。
受講期限の11月30日は、試験日の11月8日より後です。試験後に見返す余裕もありますが、実質的には2か月強でどこまで回せるかの勝負になります。
10 / 本文
AI実力スコアが、模試を待たずに順位を出してくれる
使い始めてから、想定していなかったものが効いています。AI実力スコアです。
問題を解くたびに、AIが今の実力を試験の得点という形でスコアにしてくれる機能です。全体だけでなく、科目別、さらに細かい単元別まで出ます。そのうえで、過去1年以内に学習した全受講者のなかで自分がどの位置にいるかが表示されます。全科目合計の推移と合格ラインも確認できます。
昨日の記事に、成績表で見るべきなのは合計点ではなく内訳と順位だ、と書いたばかりでした。AI実力スコアが出しているのは、まさにその内訳と順位です。しかも年に数回の模試を待たなくても、解いた日のうちに更新されます。過去の成績表を並べてようやく気づいたことを、この機能は毎日突きつけてきます。
今のところ、私は受講生の平均を超えることを目標にして解いています。合格ラインという絶対値より、平均という相対値のほうが、日々の励みとしては効いています。180点はまだ遠く感じますが、平均なら今日にでも届きそうに見える。この距離感の違いは、続けるうえで思っていたより大きいです。
もうひとつ、この機能には忘却効果があります。時間が経つとスコアが少しずつ下がっていく仕組みです。最初は意地が悪いと思いましたが、移動時間と食事中だけという今年の勉強法とは相性がいい。まとめて詰め込んで放置すると下がるので、毎日少しずつ触ることに意味が出ます。
過去の成績表は、受け取った時点で止まった数字でした。並べ替えることはできても、動かすことはできません。こちらは動きます。下がるところまで見えるというのは、去年までの自分にはなかった仕組みです。
11 / 本文
50を過ぎて、動機は外から持ってくることにした
ここまで読み返すと、動機がずっとお金の話です。いい歳をして、と自分でも思います。
ただ、理由があります。50を過ぎて、気力と体力がはっきり落ちてきました。若い頃のように、受かりたいという気持ちだけで机に向かうということが、もうできません。夜に2時間という計画が続かないのは、意志が弱いからというより、単純に体力が持たないからです。
だから、動機を外から持ってくることにしました。合格すれば受講料が返ってくる。平均を超えれば順位が上がる。触らない日が続けばスコアが下がる。どれも自分の内側から湧いた動機ではありません。仕組みのほうが勝手に背中を押してくれる形です。
ゲーム感覚で楽しむ、という言い方をしています。真剣にやっている人からは不真面目に見えるかもしれません。ですが、続かなければ0点です。どれだけ立派な動機を掲げても、11月まで続かなければ意味がない。続けるための工夫として、私にはこの形が合っています。
過去の負けパターンのひとつは、勉強時間を確保するところで力尽きることでした。気力を燃料にすると、燃料が切れた時点で止まります。順位とスコアなら、こちらの気力が切れても数字のほうは残っていて、次に開いたときに続きから始められます。
返金制度に釣られて2回も講座を買った人間の言い分としては、これが正直なところです。
12 / 本文
まとめ:申し込む前に制度のページを読むこと
合格返金のつもりで申し込んで、返金ではありませんでした。制度を読んだのが申し込んだあとだった、というのは素直に反省するところです。金額の見込みが3倍近く違っていたので、笑い話では済みません。
同じ勘違いをしそうな人に向けて、要点だけ書いておきます。スタディングの合格特典は受講料の返金ではなく、合格お祝い金1万円分のデジタルギフトです。受け取るには、合格したうえでアンケートと合格体験談を書き、期限内に連絡する必要があります。落ちれば0円です。合格すれば受講料そのものが戻る制度とは、別のものだと考えたほうがいい。
2024年に東京法経学院で経験したとおり、返金制度のほうも、12点足りなければ1円も戻りません。どちらの制度も、合格を前提にした割引でしかない、というのが2回買って分かったことです。
そのうえで、買ったもの自体には後悔していません。答練200問と模試60問、AI添削チケット130枚、そして12時間の横断総まとめ。昨日並べた成績表が示していた弱点は、多肢選択と記述式でした。この2つを数で潰せる教材は、手元にありませんでした。
使ってみて効いているのは、金額の話より測り方のほうでした。単元別のスコアと受講者中の位置が毎日更新される環境は、年に数回の模試しかなかった去年までとは別物です。合格ラインを見るより、平均を超えることを当面の目標にしています。
動機のほうが間違っていて、選んだものは間違っていなかった。今のところ、そう整理しています。合っていたかどうかは11月8日に分かります。
コメント
この記事へのコメント
お名前だけで投稿できます。アカウント登録やログインは不要です。 いただいたコメントは確認のうえ公開します。