01 / 本文
1回目:www のせいだと思った
独自ドメインを設定したのに証明書が発行されない。https が繋がらず、http なら 200 で返る。
手元から名前を引いたら、apex は GitHub の IP、www はパーキングの IP だった。GitHub Pages は apex を設定すると apex と www の両方を含む証明書を取りにいく。片方が検証できなければ1枚も発行されない。これだと思った。
ところが、他のサイトを調べたら崩れた。www が無いまま発行されているドメインが9件あった。説が持たない。
02 / 本文
2回目:まだ www を疑っていた
「無い」のは平気でも「別を向いている」のは駄目なのでは、と考え直した。今度は権威サーバーに直接聞いた。
そんなレコードは最初から存在しなかった。パーキングのIPは、手元のリゾルバに残っていた古いキャッシュだった。ドメインを移す前の値だ。
2回とも、手元の getaddrinfo の結果を「事実」として扱ったのが間違いだった。
03 / 本文
結局どこも悪くなかった
発行されているドメインと、されていないドメインを同じ項目で並べた。Aレコード(権威4台)、www、CAA、DNSSEC、ACMEの検証パス、CNAMEファイル、デプロイ、ドメインの重複登録。違いが1つも無かった。
打った手は4回。ドメインを外して付け直す(3回)、Pagesサイトごと削除して作り直す(1回)。同じ手順でもう1つのドメインは30分後に発行された。こちらは半日たっても出ていない。
04 / 本文
外れた原因は、無いより悪い
技術的な話ではない。確認する前に原因を言ってしまったことが問題だった。
依頼した側は、その説を前提に動く。「じゃあDNSを直そう」と、要らない作業に時間を使う。
実務的な教訓としては、DNSを疑うときは権威サーバーに直接聞くこと。移したばかりのドメインほど、手元のキャッシュには古い値が残っている。移転の調査で、いちばん当てにならないのが自分の端末だ。
結論は「こちら側に直す箇所が無い。発行処理が走っていない」だった。歯切れは悪いが、外れた原因を自信をもって伝えるよりはいい。調べた項目と、その結果と、まだ分かっていないことを並べる。
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